二つに折って、折り返した方が「縄頭」
縄の端を「縄尻」
と呼び、身体には「縄頭」から掛けていきます。
縄を留めたり、巻いたりなど、縄の下に縄を通す場合、編み物のように、指を差し入れてその指に縄を引っ掛けて、縄を引き抜きます。
縄を押して通そうとしないでください。
また、縄を引き抜く際、縄のストランドに指をひっかけない(縄の中に指を入れない)ようにします。
(ヨリの強い縄ではほとんどありませんが、ヨリの弱い縄ではよくあります)
ストランドに指を引っ掛けてしまうと、縄のバランスが崩れ、縄の偏りの原因になります。
例えば胸縄には約3本の縄を使いますが、当サイトではこれら3本の縄は繋いで使用します。
日本の緊縛で使用する縄の端は結んで団子を作っていることが殆どですが、アメリカなどでは、縄の端は結ばずに使用する場合が多いらしいです。
縄の端を結んでいる場合の接ぎ方は基本的に縄尻の団子に引っ掛けるかたちになります。
同じく新しい縄の輪に前の縄の縄尻を通すのですが、この時10cmほど余分に通します。
次に新しい縄の輪を絞めるのですが、絞めるだけでなく、縄をひっくり返すような感じ(新しい縄と前の縄が結ばれたような形)にします。
縄の継目が絞まるように新旧の縄を引張って完成です。
※この接ぎ方は新旧の縄をシッカリと引っ張って絞めてください。締めが甘いと抜ける場合があります。
また、極端に太さの違う縄を接ぐのには向きません。
※吊り縄には縄を繋いで使用しないでください。
縄のヨリの方向にさらにねじった状態をプラスキンク言います。この状態で強い力で引っ張ると縄は切れやすくなります。
普段は殆どこの状態に遭遇することはないと思いますが、気をつけてください。
実際、紙紐を切るときには、この方法で手で切ります。
縄のヨリと逆の方向にねじった状態をマイナスキンクといいます。ヨリの弱い縄ではよくあることで、この状態も切れやすい状態ですので、吊りの時には十分注意してください。
(ヨリのシッカリした縄では殆ど起こりません。)