(一番良いのは折りたたまずに、ぶら下げるようにすることです)
汗や体液が付着したままですと、カビが発生する場合があります。
麻縄に水は禁物です。汚れたからといって、洗ったりしないようにしてください。
濡れてしまった麻縄を乾燥させるときは、思いっきりテンションをかけて引っ張りながら干してください。
毛羽焼き自体は頻繁にやるものではなく、どうしても毛羽が気になる場合にだけ行うようにします。
毛羽焼きを繰り返すとどうしても縄が細くなるので、プロの方にはあえて毛羽を焼かない人もいます。
焼き方は、ガスコンロの火を中火程度にして、その上を縄を滑らせてさっと焼くようにします。
次に縄をひっくり返し、裏側も焼きます。
(毛羽立っていると、炎の色がオレンジ色になって燃え上がります)
くれぐれも、縄を焦がさないように注意してくださいね。
毛羽を焼いた後は捨ててもよいタオルなどで縄を扱きます。(すすを取ります)
当店の縄は蜜蝋をたっぷりと馴染ませてありますので、毛羽を焼くと縄が黒くなります。(その黒さがまたいいのですが)
また、当然のことですが、焼いた後の縄は焦げ臭くなります。しばらく風通しのよい場所に置いておけば、次第に薄れていきます。
(当店で使用しているのは、蜜蝋とホホバオイルで作成した蜜蝋クリームです)
基本的に肌に接するものなので、化粧品などに使用されるものが良いでしょう。
ベビーオイルもありですが、あまりお勧めしません。また、オリーブオイルなどを塗る人もいますが、オリーブオイルをはじめ食用油は酸化しやすいので、縄には不向きです。
油の入れ方は、当店の蜜蝋クリームを爪で軽く削るようにとり
手のひらに蜜蝋クリームを移しとって
手のひらに蜜蝋クリームを延ばします。
そして、手でしごいて縄に薄く蜜蝋クリームを延ばしていきます。
この作業3・4回で、8mの縄全体に蜜蝋クリームを延ばすようにしてください。
馬油など比較的安価で手に入るものは、軍手に馬油を染み込ませて、その軍手をはめたまま縄をしごく方法もありますが、蜜蝋クリームなど高級な油はもったいないので、素手でやります。
しばらく使っていると、必ずヨリに偏りがでてきます。
(1本のストランドが伸びた状態)
こういった偏りを縄のどちらか一方に寄せてきます。(手でしごいて寄せます)
(1本のストランドが長くなっているのがわかります)
縄の端を結び、長さをあわせて余分な部分を切ります。
この場合結び目のコブが大きくなり、縄を引き抜くときに引っかかりやすくなります。
ただ、手間はほとんど無いため、本店の出荷時にはこの結び方をしています。
少しコブが小さくなるだけで、断然縄の取扱いがやりやすくなります。
結び方は、縄の端を7cmほど解いて、3本のストランドが平行になるように結びます。
結び方はすこしややこしいですが、まず15cmほど縄をほどきます。
ストランドを隣のストランドにくぐらせて輪をつくります。
さらに隣の輪をくぐらせます。
解いたほうのストランドを引き絞り、結び目をつくります。
引っ張ったストランドと縄が一直線になるようにします。
最後に余分なストランドを切って完了です。
縄の端が解けないように、糸などで巻いてとめます。
パターン1は、非常に簡単な結び方であるが、コブが大きく縄の取り回しがやりにくい。結んで解いてを繰り返し行える。
パターン2は、小さな結び目で縄の取り回しがやりやすい。結んで解いてを繰り返し行える。
パターン3は、もっとも小さな結び目で見た目も綺麗。ただ、上記「ヨリに偏りができた場合」など、一旦解いて再び結び直すと必ず余分なストランドができて切ることになるので、繰り返し行うとだんだん短くなる。
パターン4は、アメリカなどで見かけるタイプ。縄以外に糸が必要なことと、コブがないため、緊縛の際に縄頭を出しにくい。
以上のことから、パターン2をお勧めします。
ある程度傷んできたら片方の縄の端を10cmほど切って、縄頭の位置をずらす様にしてください。
(縄頭の部分がそろそろ傷み始めています)