よく胸縄と足だけで吊っている画像や動画などを見かけますが、見た目優先での縛りであるため、受け手が強くないと、結構苦しいものです。
より楽に吊りを行うために、「腰縄」と言われる縄をかけますが、縄をかける場所によって2通りあります。
一つは、お腹にかけるもの、もう一つは、骨盤にかけるものです。
お腹にかける場合は、その体勢(仰向けやうつ伏せなど)によって、受け手の辛さがかわります。
また、受け手によっては、お腹に食い込む縄によって気分が悪くなったりしますので、あまりお勧めしません。
(もちろん、個人差があって、お腹がいいという受け手もいます)
体勢による辛さはあまり変わりませんが、縄をかける位置を注意しないとかなり痛い場合がありますので、骨盤にかける腰縄のかけ方の解説をします。
(骨盤は人により千差万別ですので、必ず確認をとるようにしてください)
下の写真で人差し指の位置が、骨盤の上にあたる部分(お腹にあたる部分)
下の写真で親指の位置が、骨盤の出っ張った部分(ここに縄がかかると痛い)
最後に、人差し指で示した部分が、骨盤のくぼんだ部分で、ここに縄をかけます。
(太った方の場合、縄を締めた時に痛みを訴えるかもしれませんので、その時は緩めてください)
これは腰縄が上に(お腹方向に)抜けてしまわないためです。
股縄のかけ方は、腕を股間に差し入れ(女性の秘部に腕があたるように)縄を引き抜きます。
この時、差し入れた腕が下過ぎるまたは、縄をつかむ位置が下過ぎると、引き抜いた縄の位置が下がってしまうので気をつけてください。
腕を引き抜き、股縄をかけるのですが、下の写真より上に縄が入ってしまうと、「鼠蹊部」(そけいぶ)と呼ばれる、靭帯やリンパのある位置にかかってしまうので注意してください。
また、下に縄が入ると、痛みがでてきますので、やはり注意が必要です。
腰縄だけの逆さ吊りをする場合、受け手の体型によっては、腰縄が抜けてしまわないか不安なときがあります。(特に男性が受け手の場合)
そういった場合は、腰縄と同時にお腹にも縄をかけ、逆さにしたときには、お腹の縄で支えるようにします。
逆さにするときは、お腹ではなく、背中でささえるようにすると良いでしょう。(つまり、仰向けからの逆さ)
また、この縛り方は、仰向けで腰縄だけの吊りにも使用できます。